ネット回線(光回線)の選び方

「使用する場所、デバイスにより変化する」


光回線同士で比べると速度はあまり変わらない

住んでいる場所、使用するデバイス、周辺機器によって変わる

ネットの種類は大きく分けて5種類

種類 説明特徴
光回線 光ファイバーを使用した高速回線。現在はこれが主流。
「~光」とつくネットはこれを使っています。
高速で大容量の通信ができるので現代、
そしてこれからのデジタル社会には必須。
ADSL回線 電話線を利用した回線。
光回線前はこれが主流だった。
現在、固定電話やネットの接続も光回線で賄えるようになったので
2025年までには提供の終了が告知されています。
CATV回線 テレビ線を利用した回線。
主に光回線やテレビの電波が届かない地域に多いです。
光回線と比べると通信速度が遅く、特にアップロードが遅い。
加えて、混雑時には速度が落ちやすいので安定性に欠けます。
モバイル回線 基地局の電波を利用して使う回線。
モバイルWi-Fi、ホームルータなどはこの回線です。
最近では5Gエリアが広がってますので速度も上がってきています。
しかし、基地局からの距離で強さも変わってくるので
まだ安定はしていないです。
衛星通信 地球軌道上を回っている衛星と通信。
まだ開発段階だが、Starlinkがすでにサービスを開始。
あと数年後には利用者は急増しそうです。
街中はもちろん、海上や山の中でも高速通信可能。
現在、NTT、KDDI、ソフトバンクも参戦を発表。

ネット回線は場所によって使えないことがある

今回はADSL回線、衛星通信は除外して3種類について紹介します。

種類 回線会社提供範囲
光回線 ドコモ光、ビッグローブ光、ソフトバンク光、NURO光等々
→フレッツ回線(NTT)を借りてる※コラボ光
コミュファ光(東海限定)、eo光(関西限定)、BBIQ光(九州限定) 等々
→電力会社独自の光回線
コラボ光に関しては全国で一番提供範囲が広い。
電力会社独自に関してはコラボ光の次に提供範囲が広い。
(地域により異なる場合あり)
CATV回線地方や地域のケーブルテレビが提供。主にコラボ光、電力会社独自回線がまだ普及していない地域に提供。
モバイル回線主にNTT、KDDI、ソフトバンクが提供。全国に普及しているが、基地局の関係で使えないところもある。

自分の住んでる場所が提供可能エリアかどうかはそれぞれの回線会社ホームページ、または家電量販店などに常駐している回線スタッフに確認してもらうことが出来ます。
提供可能エリアだったとしてもアパートやマンションとの契約などで回線を引くことが出来ない場合や、電力会社独自回線については、マンションや集合住宅の場合、2階以上の階には設置できない場合もあります。
契約前には電力会社ホームページや家電量販店などにいる回線スタッフに確認するのがいいでしょう。

選ぶ基準は「使用用途」と「場所」

回線種類と提供できる範囲をご紹介しました。さらに種類を分けるとすると
固定回線「光回線とCATV回線」 移動回線「モバイル回線」
主に家で使うのか、外で使うのかです。

固定回線の場合 一軒家 約6000円 アパート・マンション 約5000円
モバイル回線の場合 約4500円※ポケットWi-fi

ざっくりですがオプション抜きで上記ぐらいの値段かと思います。基本的には通信速度・容量に関しては固定回線の方が安定してます。
過去にホームルーターを使用してYouTubeをアップロードしたことがあるのですが、固定回線だと5分ぐらいだったのが、ホームルーターだと20時間かかったことがありました。逆に、5G基地局の近くで使用したこともありますが、その時は固定回線と同じぐらいの速度でした。

家でのPCゲームや大容量のアップロード、動画再生などをするのであれば固定回線。
家では動画再生ぐらいで、外でも動画再生やダウンロードを行うのであれば移動回線。

これより先は固定回線について紹介していきます。

回線工事は無し!?

固定回線の場合、住んでいる場所に電柱から回線をひく工事が必要になります。
「工事が面倒」「固定電話番号が変わるのが嫌」と思われる方が多いかと思いますが実は工事無しの場合があります。それが「コラボ光同士の移動」
例えば、ソフトバンク光→ドコモ光 ドコモ光→ビッグローブ光 などです。
先ほど図で紹介したように、コラボ光の回線は同じフレッツ(NTT)回線を使用しています。
なので、わざわざ新しく回線を引き直すことはせず、そのまま使うことが出来ます。(事業者変更、転用)
固定電話番号に関しても、光回線で発番した番号はそのまま使えます(電話加入権の場合も同様)。※ソフトバンク光のホワイト光発番は移動できません
ただし、「変える前のプランと同じ場合のみ」です。光回線のプラン(回線速度)は概ね1Gbps、10Gbpsになります。
この二つは同じ光回線ですが、回線の太さが違うのでプラン変更するのであれば回線を新しくしないといけません。
とはいえ、10Gbpsはお店やゲーム大会などで使われるぐらいの速度なので、現状1Gbpsあれば問題ないかと思います。

固定回線の遅い早いは人によって変わる

回線の速度については、使ってみないと分からないというのが正直なところです。
同じプラン(1Gbps)だったとしても、使う場所、デバイス、周辺機器、プロバイダーによって差が出ます。

説明
場所集合住宅の場合、基本的に一軒家と比べて速度は遅い
デバイス、周辺機器デバイスによって受信速度が異なる
プロバイダー(回線をネットに繋ぐ事業者)速度自体にはあまり影響はないですが、安定性に影響がある
光回線回線自体も消耗品なので古くなると速度・安定性は落ちていきます

場所
一軒家の固定回線は「自分専用の回線」に対して、集合住宅の場合は「1つの固定回線を住人みんなで使う」ことになりますので、単純に一軒家の方が速度は速くなります。※集合住宅によっては2つ以上回線があったり、部屋ごとに回線をひくことができることもあります
ただ、一軒家 1Gbps 集合住宅 10Gbps(部屋数6) だった場合は集合住宅の方が速度は早くなります。
集合住宅では、住人の数、固定回線のプラン、本数など事前に確認できれば速度不満は減らせるかもしれません。

デバイス、周辺機器
スマホやWi-fiルーター、タブレット、ケーブルなどネットに接続するデバイス、周辺ケーブルには受信速度がそれぞれ違います。やはり古いものは遅い傾向にあります。Wi-fiルーターに関しては、飛ばせる最大電波というものがあります。当然古いもの、安いものは飛ばせる電波が小さいためWi-fiが遅いです。一般的にルーターの寿命としては5年程度になります。(使用環境によって前後します)
一概には言えませんが、5年以上長く使っている機器などあれば、買い替えると速度改善される可能性はあります。

プロバイダー
ネットを見れるようにするには回線だけでは見ることはできません。回線契約とは別のプロバイダーの契約が必要です。
例えば、ネットという異世界への道が回線で、いざ異世界に入る門番をしているのがプロバイダーになります。このプロバイダーには「一体型(回線会社がプロバイダーも担当)」「選択型(回線会社とは別の会社)」があります。ここの選択は非常に難しいところです。
・一体型の方が回線と同じ会社なので解約の際に電話一本で同時に解約できる、何かあった際に窓口が分かりやすい
・選択型の方が安く利用出来ることが多いが、解約の際は回線会社とプロバイダー会社両方に連絡しないといけない

通信の安定性に関しては選択型の方が悪くなる可能性がありますが、プロバイダーはかなりの数あり、逆に良くなったという意見もあるので一概には言えなさそうです。
料金を抑えたい人は「選択型」面倒事が嫌な人は「一体型」という感じでいいかもしれません。

光回線
回線スピードに関しては同じプランであればどこの会社も変わりはありません。しかし、ずっと同じ回線を使っているのであれば劣化によりスピードは落ちていきます。一般的に光ファイバーケーブルの寿命は15年ほどとされています(使用環境によって前後します)。頻繁に変える必要はないですが、何をしても改善しないのであれば変えてみてもいいかもしれません。

このように通信速度には様々な事象が絡んできますので一概にこの光回線が早いと断定はできません。
基本的には回線の最大速度によって強さが分かりますが、どこの光回線も違いはありませんし、過去に使用してみて遅かったとしても日々通信は進化しているので改善されている可能性もあります。
光回線を選ぶ際はサポートの充実さや割引でお得に使えるようなところと契約するのがいいかもしれません。

デジタル社会には必須の選択

今回はネット回線の選び方についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
現在、回線会社は選択肢がたくさん存在します。CATV回線やモバイル回線や光回線という括りで比較すると差は出てきますが、それぞれの回線内での速度はそんなに差はありません。
昔は2年縛りで高額な違約金が発生していましたが、2022年7月から月額料金以上の違約金は発生しなくなりました。個人的には、コラボ光内の移動であれば工事も無いですし、特典やキャンペーンなどを駆使して安く使っていくのが良いかなと思います。
今後は衛星通信などの新しい技術が登場してきますが、一番大切なのは自分に最適な選択をすることです。しっかりと自分の環境に合ったものを選んでいきましょう。

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